小濁の畑を見学した足で、さらに妙高市南部の奥まで進み長野県との県境も近い平丸地区に行きました。
こちらは、石田さんが「
平丸・夢かぼちゃ」という名前で何年も前から食用のかぼちゃを生産されている場所です。ハロウィンかぼちゃと食用は違うと言いつつもやはり同じかぼちゃ。食用かぼちゃでは年間数千個出荷されるという石田さんのかぼちゃ畑を見学してきました!
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平丸の石田さんとハロウィンかぼちゃ畑 |
「おら、面倒臭がりだし…」という言葉とは正反対のすごく几帳面な畑でいきなりビックリ!!
藁はつるが伸びる際につかめる程度、パラパラと撒く程度で良いそうですが、パラパラでも敷いている範囲が広い!
もうちょっと近づいて見てみると、自分たちの畑のハロウィンかぼちゃよりも明らかに葉っぱの青々しさが違うんです。もちろんつるの先は元気に持ち上がっています。
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なんだか食べても美味しそうな色づきのハロウィンかぼちゃの葉 |
先月のはろまこ会議の際に石田さんが説明してくれた、つるは3本だけ伸ばし、方向も揃えてよーいドン♪で競争させてやるという話そのまんまの畑がそこにありました。3本のつるのうち、2本は手前方向に伸ばし、残り1本は奥のほうに伸ばしているそうです。
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つるの伸びる方向を揃えて “よーいドン!” |
ちょっと分かりづらいかもしれませんが、下の写真が苗の根元で、親つる(緑色が一番濃いつる)が奥のほうにカーブしながら左に伸び、親から別れた子つる(一番手前のつる)が同じく左に伸びています。もう1本の子つる(ごちゃごちゃしすぎて分かりませんが)は逆に右手に伸ばしています。
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親つる、子つる、子つるの3本伸ばし方式 |
思った方向につるを伸ばすには、まだ若いうちにつるの方向を定めて上げる必要があるそうです。小枝などをさしながら方向修正をし、方向が定まってしまえばあとは微調整だけで済むそうです。こんな作業面倒臭がりには絶対できませんよ(笑。
実は石田さんのハロウィンかぼちゃの畑では2種類の育て方を実験しているそうです。一つ目は先ほど書いた親つる、子つる、子つるの3本方式。
そして、もうひとつは優秀な子つる3本が出たところで親つるを切ってしまう、子つる3本方式です。
こちらはその子つる3本方式。すでに親つるを切ってしまっているので、どれか1本がぐんぐん伸びるということもなく、まだ元株付近でわらわらと停滞しています。
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子つる3本方式のハロウィンかぼちゃ |
写真だと若干分かりづらいかもしれませんが、半分から右の葉っぱの高さがある方が「子つる3本方式」、左の横に伸びているのが「親つる・子つる・子つる」方式です。
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左「親・子・子方式」 右「子・子・子方式」 |
どちらが良い実がなるか?は今年作ってみなければ分からないと仰っていましたが、育てる手間、出来る実の大きさ・数などどんな結果になるのか秋が楽しみです。
また、最初に離した藁ですが、実は敷き詰めている広さには意味があるそうです。食用のかぼちゃでも同じようにしているそうですが、元株に近いところになる実はあまり大きくはならないので、だいたい10節(あれっ、もうちょっとだったかな?)くらいまではすべて雌花を摘んでしまって、その先に出来る実をならせるそうです。その10節目くらいまでが藁の敷き詰め範囲ということです。
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だいたい10節分くらいまでは藁を敷く重要エリア |
もちろん、つるはその先もずんずん伸びて、もしかすると実をつけるかもしれませんが、それ以上先に出来た実はもっけもんで、だいたいひとつるに1,2個くらいの実をつけるそうです。
そして、もう一つ大事な管理は孫つるの切断です。
ほったらかしておくと、どんどん孫つるが伸びてジャングル状態になってしまいます。あまりに密集してしまうと風通しが悪くなりうどん粉病のなどの原因となるので、孫つるはこまめにカットしていきます。
最後にハロウィンではない食用のかぼちゃ畑も見せてもらいました。
こちらも管理が行き届いていて素晴らしい畑!なんだかアートっぽいものを感じます♪
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なんだかこのカーブした畑カッコイイ♪ |
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棚田を開墾して見渡すかぎりのかぼちゃ畑 |
平丸地区もかなりの中山間地域で、特に昔棚田や畑だった所が人口減とともに荒れてしまっているそうです。そんな中、石田さんは少しずつ開墾してかぼちゃ畑にしています。一つひとつの畑は小さいのですが、前後左右、そして山の上も下も見渡すかぎり整備されたかぼちゃ畑はとても素晴らしい眺めでした。
平丸・夢かぼちゃ...ならぬ、平丸・ハロウィンかぼちゃ!こちらも楽しみです♪